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輝きの連鎖

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Highlighter(ハイライター)」というタイトルのインスピレーションは、ある日、10代の若者たちと一緒に聖典の勉強をしているときに生まれました。ちょうど、マタイによる福音書5章16節を読んでいたところでした。「あなたがたの光を人々の前に輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようになるためです。」

 

「光を輝かせる」とはどういうことなのか――そんな話をしていたとき、若者たちはそれぞれに「光」のイメージを共有してくれました。

ある子は、嵐の中でも進路を示す灯台の光について話しました。 またある子は、寝る前にそっと灯るベッドサイドのランプのやわらかい光を挙げました。 キャンドルの揺れる炎を「心が落ち着く」と言った子もいれば、太陽の光のようにすべてのものに命を与えるエネルギーと輝きを語ってくれた子もいました。 

 

そんな中、ある子がぽつりとつぶやいたのです。「蛍光ペン」と。最初はちょっと笑ってしまいました。灯台や太陽と比べると、なんだかちっぽけで地味に思えたのです。でも、そのシンプルな答えが、思いがけず心に深く響きました。灯台や太陽のように、自ら輝く光もありますが、蛍光ペンは自分ひとりでは光を放ちません。 誰かが手に取り、使うことで初めて、その鮮やかな色が現れます。そしてその役割は、ただ光を放つことではなく、「大切なものを目立たせる」こと。重要な言葉や考えに注目させ、「これが大事なんだ」とわたしたちに伝えてくれるのです。

 

蛍光ペンの裏に潜む意味に、わたしは深く心を打たれました。何気ない文字列が、蛍光ペンでマークされるだけで心に残る特別なものになる。その瞬間、「読む」だけではなく、そのフレーズを「選んでいる」のです。目立たせることで、その言葉や意味に光を当て、その本質が見えてくるのです。 だからこそ、蛍光ペン(ハイライター)は「選択と意図の象徴」のように感じます。わたしたちには,何に焦点を当てるかを選ぶ力があるのです。日々の中で、自分の意思で「これを大切にしたい」と決める――そんな行動の小さな象徴だなんて!

 

何でもないような文房具が、こんなに深い意味を持つなんて面白いですよね。でも、もしかするとそれこそがポイントなのかもしれません。わたしたちが放つべき光は、必ずしも大きく眩しいものでなくてもいい。ページの上に引かれた一本の黄色い線のように、静かで意図的な選択の中にも、確かな輝きはあるのです。

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Image by Olivier Piquer

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